阿蘇のススキ of 九州写真倶楽部

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阿蘇・ススキ

ススキが美しい季節の阿蘇の朝晩はもはや平地の冬に近い。
晴天の日を狙い早朝から高原にカメラを構えるという事は、いつもより放射冷却が厳しく、いっそう寒くなるという事。覚悟を決めて、完全防備で日の出を待つが、手はかじかみ、体の芯から冷えていく。しかし、阿蘇五岳に太陽が昇る瞬間、或いは、その前後の、壮大な天然ショーはまさしく神々しく、生きていることへの喜びと感謝の気持ちに溢れる。日が昇るにつれ、阿蘇谷の雲海も次第に浮き上がり、消えていく。運が悪ければ、自分の周りにだけ雲が流れ、撮影を諦めかかった頃、突然、晴れ間が現れ、絶好の写真日和だった事に気がつくという、悲惨な目に遭うことがある。その時は、既に陽は昇り、シャッターチャンスを逃してしまっている。
地理的に、南阿蘇での日の出写真は、山陰が完全なシルエットになってしまう為、数回しか撮りにいった事がない。
仙酔峡は、ミヤマキリシマが有名で、5月ごろの訪問者が多いが、ススキの季節も中々綺麗な所である。悲劇の天狗岩を静かに祀っているようだ。
最後の写真は、実は、中岳東側の波打つススキが、稜線をきらきらと浮かび上がらせる、まばゆいばかりの風景であった。残念ながら、上手く写し撮ることが出来なかった写真である。場面を知っている私だけが楽しめる写真である。(恐縮)

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